2025 AUGUST RELEASE

コンセプトは「焼き付き」。
長時間点灯し続けた液晶画面に影が焼き付いてしまうように、
未露光のフィルムに像を焼き付けるように、
強烈な印象が脳裏に焼き付いて離れないということを指す言葉。
消えない傷跡やトラウマ、
美しいものに圧倒された経験など様々な「焼き付き」をテーマの
新世代のボカロシーンで活躍する
「エモくてオルタナでカッコいい」
ボカロPたちに声をかけ本作品は実現しました。

キタニタツヤ


→ STREAMING

NEWS​

COMMENTS​

「合成音声のゆくえ」主宰

駱駝法師

ポストロック最初期の名アルバム、Tortoiseの「TNT」はバンドサウンドをPC上の音楽制作ソフトで切り貼りし、全く新しい形に再構築する手法を世に知らしめました。

今回のコンピは、正にそのポストロックが進化した形のひとつであるように僕は思います。

人間の歌声や生演奏のような、バンドの肉体性が持つ魅力とは異なる方向(オルタナティブ)に発展しながらも、そこには確かに各アーティストにしか出せない個性や感情の発露がある。 キタニさんの冴えわたるキュレーションを機に、動画サイトの奥深くに数多く存在するボカロ音楽のディープな良さが少しでも広く伝わって欲しいなと思います!

最高のアルバムをありがとう!

「Oaiko」主宰

シンマチダ

「エモくてオルタナでかっこいい」──
そんな音楽は、いわゆるメインカルチャーではないのかもしれません。 けれどだからこそ、誰かの心の奥底に深く響く、儚くも力強い音楽の本質を宿しているのだと思います。

音楽が凄まじいスピードで消費されていく令和の時代にあっても、 十人十色の「エモくてオルタナでかっこいい」音楽は、確かに誰かの記憶に焼きつくはずです。

そしてこの音楽に触れた誰かが、また新たな「エモくてオルタナでかっこいい」音楽を生み出し、 それがまた、別の誰かの記憶に焼きついていく──そんな連鎖が続いていきますように。

「Eingebrannt」リリース、おめでとうございます。

いよわ

「Eingebrannt」拝聴いたしました。ビビるほど格好良かったです。
収録曲それぞれの"エモくてオルタナでカッコいい"が爆発と圧縮を繰り返す様をまざまざと見せつけられ、頭を抱えています。自分も彼らのように信念に満ちた音を掻き鳴らしたい、そんな熱を刻み込まれました。
このアルバムを再生するたびに、今年の夏の暑さを思い出しそうです。

はるまきごはん

池袋の街が冬の寒さに包まれた頃…。空路で東京へやってきて、初めてボーカロイドマスターに出展した。当時マスロックのマの字も知らない自分は、キモペジオと呼ばれる作法などに魅了され、もっと見たい!と思っていた。汝の若さ故に初めてのボーカロイドマスターはてんやわんやだったものの、なんとか作った空き時間で、とあるサークルの手焼きCDを買う。その名は「エモくてオルタナでカッコe.p.2」___。

それから10年くらいが経って、ボーカロイドのシーンの雰囲気も大きく変わった。その中で今も、変わらない血のようなものが(現代のボカロオルタナプレイヤーがそれに自覚的であるかは別として)受け継がれていて、自分も大好きでよく聴いている。今回のコンピレーションアルバム「Eingebrannt」は、こんにちは谷田さんを含む先人たちが持ち込んだ血が、世代を巡り巡って、また新しい形で生まれ変わった「エモくてオルタナでカッコいい」なんだと思った。

以上、ボカ老人の思い出話を失礼致しました。
みんな本当に良い曲を書いていて、あとDTMが上手すぎる!

ヨルシカ

n-buna

エモくてオルタナでカッコいいというフレーズを2025年の今再び聞くことになるとは。エモくてオルタナでカッコいい音楽の血脈が脈々と受け継がれ、こんなにも生き生きと芽吹いているとは。
現代インターネット上では、大半の音楽ジャンルは音楽の様式だけが抽出され、文脈は排除され、クリシェ的に希釈されてきた。同時にそこにどう向き合うかが我々ミュージシャンの命題でもあった。そして今、彼らはその音楽ジャンルごと、音楽ソフトウェア上で切り刻み、組み替え、新たなオルタナティブを産み落とそうとしている。そんな斬新でエモくてカッコいい営みを、このコンピレーションの音楽の中に、とても生々しく垣間見ることが出来る。こんなに嬉しいことがあるだろうか。
ボーカロイドは人間の延長ではなく、人間の持つ手段の延長であることを思い出させてくれるような、そんな自由でエモくてオルタナでカッコいい音楽達がここにある。
エモくてオルタナでカッコいい諸君、10人のエモくてオルタナでカッコいい音楽家達が奏でる、エモくてオルタナでカッコいい音楽をどうか聞き逃すな!
 

「合成音声のゆくえ」主宰

キツネリ

オルタナ⋯という言葉の定義は難しいですが、このアルバムにはとにかくエモくてカッコいい珠玉の名曲が揃っています。
そして、これだけの言葉・メロディー・楽器たちが渾然一体の音となって作られた叫びは、やっぱりオルタナティブな場所からしか生まれ得ないのだ!と確信させてくれます。
オルタナティブでいこう!
(グミ山)

現在、世界中の多様な音楽が手軽に楽しめるようになり、楽曲制作環境も飛躍的に進化したことで、誰もが高品質な音源を生み出せる時代が到来しました。その影響を受けて、ボカロ音楽は目覚ましい進化を遂げています。しかし、私たちが子どもだった頃に心を打たれた古き良きボカロの魅力が懐かしく思い出される瞬間も少なくありません。そんな中、このアルバムの楽曲たちは、洗練された音質を保ちながらも、あの頃のボカロと深くつながる息吹を感じさせてくれました。現代で研ぎ澄まされた実力でシバいてくるクールさを持ちながらも、ボカロ黎明期の魂が息づく、非常にアツいアルバムだと感じました。
(N-Roach)


MOVIE​


ARTIST

Eingebrannt

→ STREAMING
■ DIGITAL ALBUM
■ RELEASE

2025/8/31

■ TRACK LIST

01. 萌ゆる / 落合一十
02. レスティンピース / youまん
03. 禁足地で / しいか
04. 回帰より人間でかわいくて破滅的ないのちだっっっ / ǢǪ
05. 水無月を見ていた / みちる
06. underneath the sun / ippo.tsk
07. 空言のエレジー / 世界電力
08. はなればなれに焼きつく炎昼 / こんにちは谷田さん
09. ぼく側に堕ちた天使 / 二錠
10. うみか / のあ

■ ARTWORK

DMYM/No.734

01
萌ゆる
オルタナティブ(2025年6月現在)
落合一十


02
レスティンピース
正直なところ、エモいもオルタナもカッコいいもあまりよく分かってはいません。ただただ純粋に自分の好きな音楽を作りました。それが僕にとっては「エモくてオルタナでカッコいい」に近いものになるような気がします。自分に声をかけていただいたのもきっとそういうことだと思っています。よろしくお願いします。
youまん


03
禁足地で
個人的に、憧れに対してあまりいい思い出がないので、テーマの"焼き付き"はネガティブな意味で解釈しました。グロテスクな激しさとまた、煌びやかさをもつ"爛"という語から始めた連想ゲームで作った曲です。楽しんでもらえると嬉しいです。
しいか


04
回帰より人間でかわいくて破滅的ないのちだっっっ
生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!生きて!
ǢǪ


05
水無月を見ていた
ヒーローに憧れた幼少期から幾年を過ぎ、自分は誰かを守るヒーローではなく引きこもりの陰鬱作曲家だということを悟りました。 作曲家が陰鬱なわけではありません。僕が作曲家であり、陰鬱であるということです。 ならば太陽に照らされる月の様にお零れでも輝きたいと。いやでも月も十分すごいじゃないかと。 太陽に選ばれたのに選ばれてない面する月が腹立たしい。という曲を書きました。 お楽しみいただければ幸いです。
みちる


06
underneath the sun
This song's about a child, forced to abandon their dreams - not for survival, but for others' ego. Now an adult, after confronting their pain, they walk alone under the sun, but now they're free.
ippo.tsk


07
空言のエレジー
つい衝動的に叫びそうになる苦い思い出の比重が年々大きくなっていることに加えて、最近は「”ぴったり一人分”に少し足りないくらいのバランスで、なぜか社会に生かされている」ような感覚が膨れ上がっており、いずれ自身の根幹を司る何かがどんどん希薄になっていくのだろうか―――と考えながら道端でふと立ち止まってしまった、そんな夕暮れ時に、おぼろな輪郭で伸びる自分の影は、かわいそうな他人みたく映りました。
世界電力


08
はなればなれに焼きつく炎昼
現実が電気信号に変換される過程で、またそれが記憶領域に圧縮保存される過程で、どれだけのものが脱落していくのでしょうか。それは思い出したくもない痛みかもしれないし、薄味で掴みどころのない、しかし尊い幸福感だったかもしれない。液晶に焼きつくくらいその光景を映しっぱなしにしたところで、一生取り戻せないものがどうやらあるらしいです。
こんにちは谷田さん


09
ぼく側に堕ちた天使
世界を上手に切り分けられるようになるにつれ、まだ全てが混じり合っていた幼い頃の世界の鮮明さを憧れと共に思い出すようになりました。あらゆる境界はどこか曖昧で、不必要に細部までがよく見えて、人を愛することと音楽を愛することに何の境界も無かったようなあの頃。そのあまりの純粋さに、信仰や自己犠牲すら予感させるような危うい愛。今も心のどこかにこびりついて白飛びしている気がする、全ての愛のためのラブソングです。
二錠


10
うみか
僕に焼き付いているもの、自分で焼き付けてきたものを可能な限り鮮明に、音楽にしました。 空間や景色、そしてその香りを少しでも感じ取っていただけたなら、それ以上の喜びはありません。
のあ