「ちはる」とmonogatary.comがコラボして募集した小説コンテストの大賞作品が決定しました。

 

【大賞作品】

「立春の緩風」（著：yurumo）

https://monogatary.com/story/426745

 

monogatary.comは、毎日運営より出される「お題」へ自由に「物語」を投稿でき、それに対して挿絵やコメントをつけるなど様々なリアクションをして遊べる小説投稿サイト。

 

本企画では、アサヒ スーパードライ×THE FIRST TAKE WEB CMタイアップソングとして書き下ろされた「ちはる」をお題として、楽曲からインスパイアされる春が舞台の物語を募集しました。多くの作品が集まる中、厳正な選考を経て大賞作が決定しました。大賞作品を原案として、新たに「ちはる」ミュージックビデオを制作も開始されました。

 

＜キタニタツヤ コンテスト総評＞

1年前に作った「ちはる」という音楽作品には、自分なりに物語未満のプロットのようなものを背景に据えていました。おれがこの作品で描きたかったのはただ春の入り口の湿った冷たい空気のようなものだけで、それゆえに背景に散らせた曖昧なストーリーに肉体が与えられることは当時の時点では有り得なかったわけです。

しかし今回みなさんが「ちはる」に与えてくれたいくつもの輪郭はどれも独特で、自分の想定していなかった可能性にまで踏み込んでいる物語もいくつもありました。おれは詞を抽象的な表現にとどめることが好きなんだけれども、その曖昧さがこうして様々な形に具体化していくのはとても快いものでした。それらの新しい「ちはる」を読むとき、誰かと一緒に音楽を作っている時の楽しさに似たものを感じていました。おれはたった4分の音楽を作っただけなのに!沢山の「ちはる」を見せてくれて本当にありがとう。

これから更に中澤太監督をはじめとする映像制作チームの創造性も混ざり、新しい「ちはる」の横顔が浮き彫りになっていきます。どんな表情をするんでしょうか?楽しみに待っていましょう。

 

 

ミュージックビデオはYouTube上にて、2023年3月21日(火)の公開を予定しています。

「ちはる」という楽曲から生まれた小説が、より楽曲の世界観を広げるミュージックビデオの仕上がりにご期待ください。